10月の放送予定
10月は次の放送を予定しております。放送内容は予告なく変更することがあります。
10月10日(月):第二十九回:黒澤明からスターウォーズまで
映画の話をしましょうとマッサン。第七回の放送で映画に纏わる話をした際に互いの興味を惹いたと感じていた。トッチャンは黒澤明の「生きる」を上げる。センセイはそれを受け黒澤明の表現について語りだす。諧謔的表現を用い、その妙なる雰囲気が監督独特な妙技であると述べる。表現者の虫になると怖くもなるんだよと。そこから監督業の難しさに話がおよぶ。指導者の難しさは指導することそのものより精神的構えを作らせていくことのほうが困難であり重要であるとセンセイは言う。マッサンは「映画というとやっぱりスター・ウォーズかな」とタイトルを上げ、話は続く。
10月20日(木):第三十回:明治の精神
前回、明治の話が出たので「明治の話」をしようと始まる。マッサンが「授業で明治はほとんどやっていない」と語る。激動の時期であることは小説からも伺えると、マッサンは夏目漱石の「こころ」で西洋の息吹を彷彿とさせる描写として、書生さんが靴紐を結ぶ表現を思い出す。センセイは日露戦争から明治の人間像を浮かび上がらせる。明治期の日本人は人品骨柄を見る能力があったと例を挙げ、その点、現代は違うと言う。マッサンは明治生まれだった母方の祖母のエピソードを披露し、明治期の人間と昭和期の人間で何かが全く人が変わってしまった体験を語る。センセイはそれを受け、自らの祖母との思い出を語り明治人の姿と現代人との違いを述べる。
10月30日(日):第三十一回:妖怪大戦争
センセイとマッサンの間でなされる普段の会話。思い出したように登る映画が「妖怪大戦争」。センセイはリアルタイムの劇場で、マッサンは夏休みの子供向けテレビ放送で。それぞれ異なる視点で印象に残っていた映画として互いの記憶を確かめるように話す。トッチャンは聞いたこともない状態。本タイトルを購入し、視聴した上でこの回に臨んだ。映画の物語構成や役者の芝居から、現代の日本人との違いを見出す。要所に当時の日本人の精神的背景を感じさせる演出や仏教的背景を感じさせ、今とは異なった視点が話し合われる。
[妖怪大戦争]:大映が製作配給し1968年(昭和43年)12月14日に封切り公開した時代劇・特撮映画作品。併映作品は『蛇娘と白髪魔』。物語は、古代バビロニヤのウル遺跡に忍び込んだ墓荒らし達が吸血妖怪「ダイモン」を4,000年の眠りから目覚めさせてしまうことから始まる。そこから舞台は1751年(宝暦元年)の江戸時代。ダイモンが襲った船舶が伊豆に漂着し物語は意外な方向性へ。映画そのものは春公開の「妖怪百物語」のヒットを受け、二匹目のドジョウを狙った感が強い。子供向けを意識した映画になった。着包みやキャスト、スタッフもほぼ同様で短期間に撮影され、同年冬に公開。
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