2018年(平成30年)10月放送予定
10月10日(月):第百一回:野尻泰煌と書
話者:センセイ、マッサン
子供の頃、書道展で感動したことが無かったというマッサン。小さな作品が所狭しと並べられ、どこを見ても草書ばかり。僅かにある隷書も迫力も感じられない。対してセンセイは多種多様な文字造形や大作に魅了されたと。文字としてではなく「奇妙な造形」として見ていたのだろうと振り返る。十代で書家になると決め、自らの視点をもって自ずと動いてく。都の美術館に一年通いつめ、日本の書道会の大きな流れを汲み取り、自らが就くべき師を探す。戦前の東方書道会を一つの理想の姿と見定め3日で半紙2000枚という行動になっていく。書家、野尻泰煌の姿を聞く。
10月20日(木):第百二回:野尻泰煌と母
話者:センセイ、マッサン
若かりし頃、半紙だと書きすぎるから多少の緊張感をもって対峙する為に色紙を大量に書いた経験を語るセンセイ。マッサンは脳の不思議として、色紙サイズに半紙を切って書いても、色紙を前にすると脳内で切り替わり半紙のようには書けない経験を語る。慣れるには慣れるまでやるしかない。センセイは母との思い出として、幼少期に画用紙や色紙と先の丸いハサミを渡されとにかく切ったことを思い出す。4歳になると母から蝶々の切り方等を教わったと。それを母は黙って見て、後片付けていたと。指をどれだけ動かさせるかという視点があったのではと振り返り、書家と母の姿が垣間見れた。
10月30日(日):第百三回:縄文時代
話者:センセイ、マッサン
友人の誘いを受け「縄文展」に行ったと言うマッサン。縄文展は「東京国立博物館」(東京・上野)で2018/7/3~9/2に開催。そこで今まで抱いていたイメージの縄文時代が覆されたと語る。急須のような造形が既にあったり、漆塗りがあったと知る。イメージの原型となる教科書にあるような遮光型土偶や火焔型土器だけではなく幅が広く縄文人の野趣にとんだ感性や、一方で繊細な仕事に本展のテーマともなる「美」を見出した。縄文時代の話をする。
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