2019年(平成31年)2月放送予定
2月10日(日):第百十三回:味わうのが先
話者:センセイ、マッサン
ゲーテの話を引用するマッサン。自由や個性というのは原則あってのものであるにも関わらず勘違いしている人が最近(約200年前)多いと。センセイは「だから書なんかは正に原理原則なんだよね」と語る。更に「伝統に立脚しながら、人生を謳歌しながら、着実に芽生えていくようなもの」それが表現になる。書にしても映画にしても何にしてもそうではなかろうかと。マッサンはゲーテの話を引用し、当時から、やりだすより前に充分に味わうことが先では無いかと言われていたことを伝える。センセイは、現代で言えば映画ほど安く楽しく鑑賞出来る総合芸術は無いのではなかろうかと言い、亡くなった奥さんもそう言っていたと語る。
2月20日(水):第百十四回:映画談話その壱
話者:センセイ、マッサン ゲスト:相模泰生
東京芸術劇場の会場にて収録。ゲストに相模泰生氏をお迎えし映画談話。氏はあまり映画を見ないと言う。そんな中で「ターミネーター」のタイトルが上る。エイリアンの回でも話したが「ターミネーター」も珍しく2が総合的に1を上回った映画ではなかろうか?とマッサン。センセイは「多分見ただろうけど記憶にない」と言い、殺伐としたもの、夢がないものには興味が沸かないと語る。持論として「映画とういのは娯楽で見るもので、文脈的なものは好きじゃない」と述べる。昨今の映画は文脈的なものが多く目を遊ばせてくれるのが無いと。映画に纏わる話をした。
2月28日(木):第百十五回:映画談話その弐
話者:センセイ、マッサン ゲスト:相模泰生
引き続き東京芸術劇場の会場から。昔の「宇宙戦争」を久し振りに見たとセンセイ。現代版の「宇宙戦争」は面白いのだが説明的。昔の「宇宙戦争」には夢があり見せ所が一杯あったと。今の映像は作り込むが奥行きを感じないと述べる。マッサンは「最近の映画は面白いし凄いのだけど疲れる」と。センセイは「作り込んでいるから疲れるんだよ」と応える。そして「字幕だけでも疲れる」と笑う。マッサンは、近代は台詞が増え、字幕の文字情報量も増えていると述べる。その影響か、昨今は吹き替え版が原盤の売上を越えるものもあると。昨今の観方として吹き替え版を先に見て内容を把握し、後から原盤を見て世界に浸るといったものや、その逆もあると。映画に纏わる話を続けた。
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