2021年(令和3年)2月放送予定
2月10日(水):第百八十回:学藝理論会議 皐月会
話者:松里鳳煌
本年5月1日から皐月会の活動を再開する。簡単に言えばサロンである。多種多様な表現活動分野の者が集まり、各々の専門性の理論を語り知見を広めることを目的として始まった。書家の野尻泰煌先生は私を説得する際に「表現者はもっと他分野との関わりを重視し知見を広めるべきだ」と言った。自らは発起人に留まり代表を私にやって欲しいと。今にして思えば石丸茹園さんの死が動機になっていることは明らかに思う。皐月会について語ります。
学藝理論会議 皐月会:https://satukikai.blogspot.com/
皐月会(satuki-kai)は2002年に書家の野尻泰煌(NOJIRI taiko)[2019年没]を発起人に、松里鳳煌(MATSUZATO hoko)を代表として創設した会員制芸術交流会です。発起人諸事情により2011年10月に一時活動を休止しておりましたが、2021年5月から活動を再開します。
2月20日(土):第百八十一回:具体性に欠けた結果
【蔵出し】話者:野尻泰煌(センセイ)、松里鳳煌(マッチャン)
身動きが出来ない状態に陥った人が追い込まれ、結果的に命を失うことは理解出来る。ところが昨今、動ける環境にあったにも関わらず動かずにそのまま餓死したというニュースが幾つか飛び込んで来た。「本質的な原因は何か?」と問うマッチャン。センセイは「本人の御しがたい性質的なもの」や「親から肝心なことを教えられていない」こと「社会の失われた多様性」を上げる。そして話は真相へ。昭和以後に津々浦々まで浸透した具体性が失われた結果の産物なのだろうという根源的問題へ。(2019年9月収録)
2月28日(日):第百八十二回:映画007は二度死ぬ*後編*
話者:松里鳳煌
冒頭、前回収録の「007は二度死ぬ」における三船敏郎さんの舞台裏エピソードから日本人の国民性について話している。日本人には頑なに拘っていたにも関わらず流れが変わった途端に手のひらを返す軽率さがある。それは大切な文化や本流の価値観すら捨ててしまう危うさに通じる。裏を返すと、どんなに軽率に振る舞っても失われないという無意識の安心感から来るとも言える。しかし現実には「守らない限り失われる危険は常にある」という話に。変化という点で、007音楽のついて触れる。シリーズものの音楽はどうしても変化が乏しくなり印象に残らないが、007シリーズに関しては時代を背負った上で各話個性的な音楽と主題曲で今も飽きることのない輝きを放っているという話に。
007は二度死ぬ:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上司Mは不可能に近い任務を与えて彼を立ち直らせるため、00課から外交官課に異動させて7777号とし、日本へ派遣した。ボンドに与えられた任務は、日本で開発された暗号解読器を、公安調査庁長官のタイガー田中から入手することだった。田中は交換条件として、ボンドに「死の蒐集家」の暗殺を依頼してきた。
1964年東京オリンピック開催直後の高度経済成長期の東京を中心にロケが行われたため、ホテルニューオータニ、旧蔵前国技館、東京タワー、銀座4丁目交差点など、当時の東京の風景を随所で窺うことができる。
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