2021年(令和3年)4月放送予定
4月10日(土):第百八十六回:書く原体験
話者:松里鳳煌
大人の言動が如何に子供に多大なる影響を与えるか、自身が小説を書き出した動機を話しております。振り返ってみると本当に些細な体験から。小学生時に読んだシリーズ本「エルマーの冒険」(放送では「エルマーと16匹の竜」と説明)を読み、いたく感動したこと等が発端。その後、長い間自身の内側に感動の要因が残り、小学生最後の国語の授業で「小説を書く」という体験を経たことに起因する。それが今後、先生と交わした本にする約束を体現することへ連なる。
4月20日(火):第百八十七回:名誉と老いと美観
【蔵出し】話者:野尻泰煌(センセイ)、松里鳳煌(マッチャン)
今回、普段はカットする冒頭の生音声も収録してある。疲れるので小難しい話しはしたくないと先生。映画の感想を伺うことから始まる。名誉を授かるのは有り難い反面、迷惑な点もある。老い先短い中で最後の一仕事をせねばらないのに、名誉に付随する部分で忙しくなり最後の仕事に集中できないジレンマに陥る。先生も貰いたくないと。老いの話に偏重していき、老いを感じた瞬間や、老いる前の習慣といった部分に。後半、先生が公開された「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(センセイが唯一観なかったゴジラ映画)の感想をマッチャンに尋ね、そこからマッチャンの美観の話に。(2019年9月収録)
4月30日(金):第百八十八回:映画シェーン
話者:松里鳳煌
私が子供の頃はとにかくアメリカで溢れてました。ドラマ、映画、特番、音楽、ファッション、とにかくアメリカです。憧れの対象として刷り込まれたと実感します。夏休みの楽しみといったら、私は外出するより、地上波における夏休み特集で映画等を観るのが楽しみでした。昼日中から許される限り観ていたものです。特に西部劇は浴びるほどで、私は西部劇を通し、「死」や「社会や人の理不尽」「哀」や「愛」という概念を学びました。数多ある西部劇の中で、最も印象に残るのが本作。小学生当時に五回は観ているはずですが、驚いたことに内容がサッパリ記憶にありません。(笑)ただ子供心に複雑な思いを抱いたことが昨日のことのように想起されます。長い間、議論を呼んだ「その後のシェーン」も大人になるまで目を通したものです。今回は、名作シェーンを紐解きます。
シェーン:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あらすじ:開拓地では、牧畜業者と農民との間で、いがみ合いが続いていた。南北戦争後に政府は西部開拓を積極的に進めるために、入植した農民が5年間耕作すると無償で一定の土地が得られる法律が作られて、農民が新しい土地に開墾に入るとそこに牧場主がいて、各地で争いが生じていた。
リアル背景:ジャック・シェーファーの小説の映画版。映画批評家のアンドレ・バザンは「sur-Western(新たな西部劇)」と位置づけ[2]、興行的にも成功した。第26回アカデミー賞で撮影賞(カラー部門)を受賞。1993年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。
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