2020年(令和2年)5月放送予定
5月10日(日):第百五十三回:最低ラインで生きる
【蔵出し】話者:野尻泰煌(センセイ)、松里鳳煌(マッチャン)
未来志向が日本人を変え、それは無常感が無いから生まれたとセンセイ。一部の例外を除いて栄枯盛衰というのは必ずある。それを把握していれば未来志向は無い。また、重宝なものを用いることで、自分の力と他の力の線引が出来なくなり、勘違いをしている。自分の力、地金の価値がどれほどあるのか判ってない人が多いと語る。生活するにおいては、一番最低ラインを見据えながら歩むことが最もいいと言い、潮目を見て、使うべき時に使い、通り過ぎてしまうことにお金をかけないのが利口な考えと持論を述べる。(2018年:東京芸術劇場にて収録)
5月20日(水):第百五十四回:先生の手帳・八
話者:松里鳳煌
映画を「ともえ」では一つの話題のジャンルとして扱ってきたが、センセイそのものは映画に対しては興味を注がれることは余り無かったと振り返る。そのため、映画の話をするのは中々難しかった。映画におけるセンセイの視点は終生はっきりしていた。「娯楽」「面白おかしく観ればいいもの」と捉えていた。そのため、教示的な映画やストーリーに関しては興味を示さなかった。「ともえ」では映画というモチーフを通し、文化、芸術の話が出来ればいいという意味合いで取り上げてきた。センセイと映画の話をする。
5月30日(土):第百五十五回:映画アポロ13
【蔵出し】話者:野尻泰煌(センセイ)、松里鳳煌(マッチャン)
3度目の有人飛行であったアポロ13号の実話をモデルにした映画「アポロ13」について語り出すマッチャン。センセイは観たことが無いと言う。マッチャンにとってこの映画は周辺部に興味が注がれる。不吉とされる数での事故。大衆の失われた興味に対し事故で盛り上がる世間。焦がれて選ばれたにも関わらず急遽地上勤務を言い渡される飛行士。近視眼的に見た間違いが回り回って解決へ導かれること等がとても面白いと語る。センセイは「人生においては帳尻を合ってくる」という。多くの人々は一喜一憂しながら足元だけ見て歩むが、冷静に俯瞰していくと、人にはそれぞれ役目があると思うと。自分で思い込まない方がいいと語る。(2018年収録)
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