放送:第百十九回:昭和四十年の境
話者:野尻泰煌(センセイ)、松里鳳煌(マッチャン)
我見偏執の世の中になってきたとマッチャン。公共的な場では一般的な知見を元に論じ合い、自身が知り得た特殊な事情とは分けて話す必要があるのに、それが全く出来なくなっていると。手遅れになる前に日本人は一旦私見を横へおいて克明に記録し再現するに徹する時期じゃないかと。センセイは、その通りではあるが、時代劇一つとっても既に乖離が進みすぎてギャップを埋められないのではないかと返す。昔いた役者馬鹿的な「これだけやっていれば幸せ」という人が居なくなったと。日本人の乖離がどの辺りで決定的になったかの話になり、昭和四十年の前と後ではないかという展開へ。
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